ICLは日本眼科学会のガイドラインに沿って行われる安全性の高い屈折矯正手術ですが、医療行為である以上、100%の成功が保証されているわけではありません。臨床現場で報告されている代表的な失敗例や、患者が後悔を口にする主な理由は以下の通りです。
最も頻度の高い後悔の理由は、夜間の光の見え方に異常が生じるICLのハロー・グレア現象です。夜間の街灯や車のヘッドライトの周りに光の輪(ハロー)が見えたり、光が放射状にギラついて眩しく感じる(グレア)症状は、中央に小さな穴が空いたホールICLの構造上、ある程度は避けられません。大半は脳の慣れ(神経順応)によって数ヶ月で気にならなくなりますが、夜間運転の頻度が高いドライバーや瞳孔径が大きい人では、術後数年が経過しても強いストレスを感じるケースが存在します。
また、レンズの度数選定ミスや術後の過矯正(度数が強すぎること)による眼精疲労・頭痛も後悔の引き金になります。手元のスマートフォンの画面が見づらくなる「早期の老眼様症状」に悩まされ、近視が治った代わりに日常的な体調不良を抱えてしまう事例も散見されます。