本来のピラフは、生米を生のままバターで透き通るまで炒め、米のデンプンを油膜でコーティングしてからスープで炊き上げる料理です。炊飯器調理で「米を炒める工程を省く」場合、加熱モードの選択が仕上がりのクオリティを大きく左右します。
多くの人が「通常炊飯(本仕込み炊飯)」を選びがちですが、炊飯器ピラフにおいては「早炊き(高速炊飯)モード」の活用が非常に合理的です。
最新の炊飯器における通常炊飯モードは、前半の40〜50℃帯でじっくり吸水させるプログラムが組み込まれています。しかし、ピラフの場合はこの予備吸水が長すぎると米が水分を吸いすぎ、アルファ化が進みすぎてべちゃつきの原因となります。一方、早炊きモードは立ち上がりから一気に沸騰温度まで加熱するため、米の外側が素早く締まり、余分な水分の侵入を防いで「外硬内軟(外側はしっかり粒立ち、中はふっくら)」のピラフらしいアルデンテ食感に炊き上がります。
なお、具材の投入タイミングには「最初に乗せて炊く方法」と「具材後入れ(エビのみ蒸らし時に投入)」の2つのアプローチがあります。より高いプリプリ感を追求する場合、エビだけをフライパンで白ワインとともに強火で30秒サッと表面だけ炒めて取り出し、炊き上がりのブザーが鳴った直後に炊飯器内へ投入して10分間蒸らす手法が最も確実です。