缶入りチューハイやカクテルを指すRTD(Ready to Drink)市場の急伸は、ロング缶の勢力図を根本から塗り替えた。特にサントリーの「こだわり酒場のレモンサワー 500ml」に代表される高アルコール・高果汁系の商品は、若年層から中高年まで幅広い支持を集めている。ビール類と比較して手頃な価格帯でありながら、1本で十分な満足感を得られる「タイムパフォーマンス」と「アルコール効率」が評価された結果だ。
甘さ控えめで食事に合わせやすいフレーバーが増えたことで、食中酒としての地位も確立した。氷を入れたグラスに注ぎ分ければ、500ml缶1本で2杯分のフレッシュなサワーが楽しめる。炭酸が抜ける前に飲み切るというロング缶の弱点を、氷とグラスという外部要素で見事に克服した点も、RTDのロング缶が支持される隠れた勝因である。