メディア露出の多いさつき氏に対し、実業家である龍太郎氏の肉声が公の電波に乗る機会は極めて限定的です。しかし、過去の特番インタビューや手記、親しい政財界関係者の証言を辿ると、二人のパートナーシップの輪郭が鮮明に見えてきます。
二人が婚姻関係を結んだ1990年当時、龍太郎氏はハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得後、マッキンゼー・アンド・カンパニーや大手投資ファンド等で手腕を振るう超多忙なエリートビジネスマンでした。一方のさつき氏も大蔵省の中枢で主計局主査などを歴任し、深夜残業が常態化する官僚生活を送っていました。公の場で見せた夫婦対談やメディアの密着取材において、双方が口を揃えて強調していたのは「互いのプロフェッショナルな領域に一切干渉しない」という確固たる不文律です。
永田町関係者の取材メモによると、平日は龍太郎氏が都心のビジネス拠点や地方拠点を飛び回り、さつき氏は議員宿舎や選挙区を拠点とするため、生活時間帯のズレは日常茶飯事でした。この生活様式が、一般的な家庭観を持つ一部週刊誌によって「仮面夫婦」「別居危機」と煽られた経緯があります。しかし、互いの社会的役割を尊重し合う独立採算的な関係性こそが、30年以上にわたり破局を避け、安定した絆を維持してきた本質と言えます。