都会のマンション暮らしでも、自宅で鈴虫の声を楽しみたいというニーズが急増している。
かつては「鳴き声がうるさくて近所迷惑になるのでは」と敬遠されることもあった。だが最近では、グラスや専用のアクリルケース内で静かに飼育する「音響アクアリウム」スタイルが感度の高いインテリア好きの間で定着しつつある。適切な湿度管理と茄子やキュウリなどの餌やり、そして柔らかな土を敷きつめることで、都市の室内でも美しい音色を再現できる。
夜間、部屋の照明を落とし、小さなテラリウムから響く鈴虫の声に耳を傾ける——。スクリーンタイムを減らす「デジタルデトックス」の手段としても、若い世代を中心に静かなブームとなっている。