土俵から完全に排除された1年間。大相撲本場所に上がれない日々は、アスリートにとって存在理由そのものを揺るがす拷問に等しい。関取の地位を失い、十両、幕下、そして三段目、序二段へと番付表の底まで名前が落ちていく過酷な現実が待っていた。
給与は出ない。付き人を従えていた元大関が、雑務をこなし、若い力士たちと同じ環境で四股を踏み続ける。稽古場の隅で静かに汗を流しながら、自らの軽率な行動と向き合う日々。不祥事という過ちに対する代償は果てしなく大きかったが、この極限の反省期間こそが、彼の相撲に対する泥臭い執念を再燃させることとなった。