インターネット上の質問サイトやSNS(X・知恵袋・美容コミュニティ)を検証すると、「オロナインやニキビ治療薬を塗っても悪化する一方」「赤みが顎全体に広がって人前に出られない」といった生々しい投稿が数多く見受けられます。中には、ドラッグストアで購入した湿疹・かゆみ止め用のステロイド軟膏を安易に塗り続けた結果、塗布をやめた瞬間に激しいリバウンドを起こして顔全体が腫れ上がったという深刻な告白も珍しくありません。
東京都内の皮膚科専門クリニック院長を取材したところ、現場の実態について次のような証言が得られました。
「当院に駆け込んでくる患者様の多くが、市販のステロイド剤を数週間から数ヶ月間、毎日のように塗布していました。ステロイドは一時的に炎症を抑え込みますが、同時に皮膚の局所免疫を低下させます。その結果、常在菌であるマラセチア真菌や毛包虫(デモデックス)が異常増殖し、薬剤性口囲皮膚炎という重篤な状態へと移行してしまうのです」
また、近年の生活環境の変化として見落とせないのがマスク荒れ口周り対策まとめに代表される物理的要因です。長時間のマスク着用によって内部は高温多湿となり、雑菌が繁殖しやすい温床となります。さらに着脱時の摩擦によって角質層が傷つき、そこに呼気に含まれる湿気と唾液が触れることで、アレルギー素因を持たない人でも慢性的な口の周り湿疹とアレルギーの真相に関わる皮膚炎を発症するケースが後を絶ちません。