後半の疲労がピークに達するゾーンでランナーを救うのは、ハイテク機器ではなく人の声だ。地元の高齢者から幼い子どもたちまでが並び、拍手と笑顔でランナー一人ひとりの名前やゼッケンナンバーを叫び続ける。その飾らない声援の温かさに、思わず笑みをこぼし、再び前へと足を踏み出すランナーは少なくない。
フィニッシュエリアで待つご当地グルメの存在も、この大会を語る上で外せない。地元産の採れたて野菜を使った冷製スープや、香ばしい焼き菓子、名物の手打ち蕎麦などが振る舞われ、限界まで使い切った身体に染み渡る。胃袋から満たされるこの達成感こそが、リピーターを惹きつけてやまない理由だ。