健之介さんの生い立ちを語るうえで避けて通れないのが、実母である松本友里さんとの早すぎる死別です。アイドル歌手や女優として活躍した松本友里さんは、2005年10月に松平健と結婚。翌年に待望の長男を授かり、おしどり夫婦として知られていました。
暗転したのは2010年11月15日のことでした。松本友里さんは自宅で自ら命を絶ち、42歳の若さでこの世を去りました。当時、健之介さんはわずか4歳という幼さでした。当時報じられた公式発表や親族の証言によると、松本さんは直前に実母の介護を献身的に続けていたものの母が死去し、深い喪失感から重度のうつ状態や不眠症に悩まされていたとされています。
地方公演の舞台出演中に急報を受けた松平健は、悲痛な動揺を押し殺しながら舞台を務め上げ、緊急帰京した記者会見で言葉を絞り出しました。「良き妻であり、良き母であった」と語る瞳には深い哀痛が滲んでいました。幼い息子に対して母の死をどう伝えるべきか、途方に暮れるほどの過酷な現実の中で、松平健は「この子だけは自分が命に代えても守り抜く」という覚悟を固めたと当時の手記でも振り返っています。