日本橋小網町に鎮座する小網神社。境内は驚くほど狭い。一般的な神社のような広い参道や社務所前広場はなく、鳥居をくぐればすぐに拝殿というコンパクトな造りだ。この「物理的な狭さ」こそが、行列が外の道路にまで容易に伸びてしまう最大の要因である。
しかし、人気の理由は狭さだけではない。第二次世界大戦時の東京大空襲において、境内の建物が奇跡的に戦火を免れたこと、また同神社の御守りを持った兵士が全員無事に帰還したという歴史的エピソードが、「強運厄除け」の信仰を決定づけた。さらに、境内の「銭洗いの井」で金銭を清めて財布に入れておくと財運が上がるとされる「東京銭洗い弁天」としての信仰も厚い。このダブルの御利益を求めて、日本全国、さらには海外からの観光客が絶えないのだ。