席へ案内された後、何を注文すべきかで迷う時間は最小限に抑えたいところです。花山うどん本店のメニューおすすめを語る上で、外すことのできない絶対的看板商品が「鬼釜(おにがま)」です。
テレビ特番『帰れま10』の群馬ローカル店対決でも売上第1位を獲得したこの逸品は、館林の民話「分福茶釜」にちなんだ特注のたぬき型信楽焼の器で供されます。器の愛らしさもさることながら、主役である鬼ひも川の存在感は圧巻です。冷水でキュッと締められた幅広麺の上には、甘辛く煮上げられた上州麦豚、半熟の温玉、小葱、わさび、そして上質な刻み海苔が美しく配置されています。別添えの特製つゆを回しかけ、豪快に麺をすすると、小麦本来の豊かな甘みと豚肉の脂のコク、出汁の効いたかえしが口いっぱいに広がります。幅広麺独特の、唇を震わせながら吸い込まれていく滑らかな感触は、一度体験すると忘れられない衝撃を残します。
もちろん、鬼釜以外にも本店ならではの選択肢が揃っています。麺本来のコシと小麦の香りを極限までストレートに味わいたいなら「ざる二味」、旬の天ぷらとセットで満腹感を求めるなら御膳メニューが適しています。メニューごとの特徴と適性を整理した以下の比較表を、当日の選択基準として役立ててください。
なお、すべてのうどんメニューにおいて、麺を伝統的な太さの「普通のうどん」に変更することも可能です。しかし、花山うどん本店へ足を運んだ客の実に95%以上が「鬼ひも川」を選択しているのが実情です。まずは鬼ひも川を選び、その唯一無二のテクスチャーを体感することをお勧めします。