架空の歴史やファンタジー作品の系譜を語る上で、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の存在を外すことはできない。圧倒的な世界観の構築と人間模様のドロドロとした愛憎劇で社会現象を巻き起こしたこれらの名作に対し、本作は「リアリズムの徹底」という異なる切り口で挑もうとしている。
剣と魔法の王道スタイルから一歩踏み出し、神話の泥臭さと生存をかけた泥沼の抗争を凄惨なまでに描写。ただ絢爛豪華な映像を見せるのではなく、登場人物たちの肌の質感や息遣いまで伝える映像美は、まさに次世代のファンタジー金字塔を予感させる。