彼の作品群を振り返れば、教えとの直結ぶりは一目瞭然である。1stアルバムのタイトル『HELP EVER HURT EVER』(常に助け、決して傷つけない)も、2ndアルバムの『LOVE ALL SERVE ALL』(すべてを愛し、すべてに奉仕する)も、サイババが世界中の信徒に向けて残したスローガンそのものだ。タイトル決定の経緯について、彼は常に隠すことなく誇りを持って言及してきた。
単にフレーズを借りてきただけではない。「何のために生きるのか」「エゴ(自我)をどのように手放すか」という葛藤が、各楽曲の歌詞へと落とし込まれている。『死ぬのがいいわ』や『まつり』、『Grace』といった代表曲に散りばめられた言葉は、一見すると恋愛ソングの体裁を取りながら、本質的には「内なる神(ハイヤーセルフ)」との対話を歌っているのだ。