二軒茶屋餅角屋本店を徹底解剖!450年の歴史と25日限定餅の真価

二軒茶屋餅角屋本店を徹底解剖!450年の歴史と25日限定餅の真価

二軒茶屋餅角屋本店を徹底解剖!450年の歴史と25日限定餅の真価の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

伊勢参りが庶民の熱狂を集めた江戸時代、参拝者には陸路を歩く「街道派」だけでなく、海や川を船で渡る「舟参宮」のルートが定着していました。伊勢湾から勢田川をさかのぼった船着き場に佇んでいたのが、旅人の疲れを癒やした「湊屋」と「角屋」の2軒の茶屋です。これが「二軒茶屋」という地名の由来であり、現在まで暖簾を継承している唯一の店舗が「二軒茶屋餅角屋本店」にほかなりません。

創業は織田信長や武田信玄が覇を競った天正3年(1575年)。伊勢の数ある名物餅の中でも最も古い歴史を誇ります。神領伊勢の清らかな水と良質な米、そして小豆を用いた餅は、長旅で乾いた参拝者の喉と心を満たしてきました。店舗のすぐ裏手には、かつて舟が発着した河岸の石段と常夜灯が今も現存しており、国の登録有形文化財に指定された風情あふれる土蔵群とともに、往時の息吹を今に伝えています。

地元郷土史の研究者や関係者の証言によると、「伊勢の餅文化は単なる街道菓子ではなく、伊勢神宮へ命がけで向かった旅人をもてなす神聖な通過儀礼の役割を果たしていた」と分析されています。角屋が450年間途切れることなく続いてきた背景には、立地に甘んじることなく、純度100%の素材ともてなしの精神を守り抜いてきた頑なな誠実さがありました。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。