航空機に手を入れ、整備完了後の安全を証明してフライトログにサイン(確認主任者業務)をするためには、航空法で定められた国家資格が必須となります。代表的な国家資格には以下の区分が存在します。
- 二等航空運航整備士・二等航空整備士:小型機やヘリコプターなどを担当するための基礎資格。
- 一等航空運航整備士:大型旅客機(ボーイング787、エアバスA350など)のライン整備(運航整備)において確認主任者を務めるための重要資格。
- 一等航空整備士:大型旅客機のオーバーホール(機体・装備品の重整備)まで含めたすべての作業確認を行える最高峰資格。
資格取得のハードルは極めて高く、航空法規、機体構造、発動機(ジェットエンジン)、電気電子システムなど広範な学科試験をパスした上で、数年間の実務経験と機種別の型式限定(機種ごとの資格)を取得しなければなりません。
ANAやJALの航空整備士採用においては、主に2つのルートが存在します。1つは指定航空従事者養成施設として認可されている航空系専門学校や大学を卒業し、二等などの基礎資格を取得・免除されて入社するルート。もう1つは、一般の理工系大学・大学院を卒業して技術系総合職(整備エンジニア)として入社し、社内教育プログラムを通じて一等航空運航整備士を目指すルートです。近年は航空業界の技術職求人において、専門学校卒の即戦力整備士と、将来の品質管理やデータ解析を担う大卒エンジニアの両面で積極的な採用活動が展開されています。