「専守防衛」を掲げる日本の自衛隊は、2026年の世界軍事力ランキングにおいて堂々の世界第7位に位置づけられています。核兵器や長距離戦略爆撃機、攻撃型原子力潜水艦を保有しない国としては、極めて異例のハイランクです。
自衛隊が高評価を獲得している最大の要因は、海上自衛隊と航空自衛隊の卓越した装備の質と運用能力にあります。
- 海上戦力:イージス艦8隻体制に加え、「いずも」「かが」の事実上の空母化改修が完了。世界最高水準の静粛性を誇る「たいげい型」潜水艦の配備が進み、周辺海域の哨戒・対潜能力は米軍に次ぐ実力を誇ります。
- 航空戦力:最新鋭ステルス戦闘機F-35A/Bの導入が100機規模に迫り、アジア太平洋地域において屈指の防空能力を構築しています。
- 長距離打撃力:12式地対艦誘導弾能力向上型(スタンド・オフ・ミサイル)や米国製巡航ミサイル「トマホーク」の取得が進み、従来の「盾」に特化した体制から反撃能力を備えた防衛体制へと変貌を遂げています。
一方で、構造的な弱点も指摘されています。最大のボトルネックは少子化に伴う深刻な自衛官の充足率低下と、長引く有事に耐えうる弾薬・燃料などの継戦能力(サステナビリティ)の不足です。装備の近代化が進む一方で、運用を支える人的基盤の維持が今後の順位を左右する最重要課題となっています。