本作のメガホンをとった監督のスルジャン・スパソイエヴィッチは、商業主義に凝り固まった現代の映画産業に対するアンチテーゼとして本作を企画したと語っている。物語の主人公ミロシュを演じた元名優のスルジャン・トドロヴィッチと、怪しげな映画監督ヴクミル役を怪演したセルゲイ・トリフノヴィッチの圧巻の演技が、画面に漂う絶望感を極限まで引き上げている。
劇中で展開される惨劇の数々は、世界中の観客にトラウマを植え付けた。特に「新生児」を巻き込む倫理を逸脱したシーンや、自我を失った主人公が自らの家族に牙を剥くクライマックスは、過激なホラー映画やスプラッター映画の常識すら遥かに超えている。