腸蠕動音の正常な状態を知る上で、最も重要な指標となるのが発生頻度(回数)と音の質感です。
医療現場の評価基準において、健康な成人のグル音の正常値は1分間におよそ5〜30回(文献や基準により5〜15回程度とされる場合もあります)とされています。数秒から十数秒おきに「ゴロゴロ」「グルグル」「ポコポコ」といった低〜中音域の柔らかい音が不規則に聞こえるのが健康な証拠です。
この音は、胃や小腸・大腸の筋肉が収縮と弛緩を繰り返す「蠕動運動」によって、内容物と気泡が混ざり合いながら移動するときに生じます。空腹時に音が大きくなるのは、胃腸内に固形物が少なく空気と水分だけが強く攪拌されるためで、消化管が正しく働いている証拠です。