ジェラルドを圧倒的パワーで両断し、勝負を決めたかに見えた剣八ですが、直後に右腕の筋肉と骨が激しく破裂し、自壊して倒れ込むという衝撃的な事態に見舞われます。この自壊の理由は、「解放された卍解のパワーが凄まじすぎて、剣八自身の強靭な肉体をもってしても耐えきれなかったため」です。
やちる自身も内面世界で「力を出しすぎちゃった、剣ちゃんの身体が持たなかった」と独白しています。卯ノ花八千流との無間での死闘を経て本来の力を取り戻したばかりの剣八にとって、卍解の完全解放は肉体の限界キャパシティをはるかに超えるエネルギーだったのです。どれほど頑強な肉体であっても、出力された暴走エネルギーに耐えられずに砕け散るという描写は、剣八の持つ潜在能力が底知れない領域にあることを逆説的に証明しています。