レーザートーニングの治療は、1回で劇的な変化をもたらす魔法ではない。弱めの出力で段階的に肌へ働きかけるため、実感の変化には明確な「ステップ」が存在する。
最初の1回から3回目あたりまでは、目に見えるシミの薄れを感じる人は少ない。むしろ直後は肌の代謝が上がることで微小なターンオーバーが促され、「化粧ノリが良くなった」「肌表面が滑らかになった」といった質感の変化が先行する。この段階で「効果がない」と諦めてしまう受診者が多いのも事実だ。
変化の兆しが明確になるのは4回から6回目付近である。顔全体のトーンが一段明るくなり、毛穴の目立ちや薄いモヤモヤとしたくすみが引いていく。肝斑の輪郭がややぼやけ始めるのもこの時期だ。
そして7回から10回目に達すると、肌全体の透明感が定着し、長年悩んでいた肝斑の濃さが明確に軽減されるケースが多く報告されている。ピンポイントの濃いシミが完治するわけではないが、顔全体の印象を曇らせていた「影」が引き、素肌の美しさが引き出されるのが10回という回数の大きな区切りと言える。