大手学習質問コミュニティや家庭教師の指導レポートを検証すると、空間図形に対する学習者のリアルな苦悩が見えてきます。
「問題用紙の見取図を見ていると、どれが手前でどれが奥の面なのか分からなくなる」「3つの側面が直角三角形になっている三角錐で、どこが底辺でどこが高さなのか見失う」といった相談が毎年多数寄せられています。
長年数学指導に携わるベテラン講師は次のように語っています。
「見取図だけで解こうとする生徒は、立体を斜めから見た角度のまま図形を捉えてしまいます。直角記号がついていても平行四辺形のように歪んで見えているため、脳内で直角三角形として認識できず、底辺×高さ÷2の計算を誤るのです。一度展開図を描いて『正面から正対した平面図』に直す習慣をつけた生徒は、一様に正答率が90%台まで跳ね上がります。」