手記の出版後、元少年Aをめぐる状況はさらに混迷を極めました。ネット上には多くの憶測や誤情報が流布していますが、客観的な報道事実に基づく実態は大きく異なります。
手記出版のわずか3カ月後の2015年9月、元少年Aは突如として公式ホームページ「存在の耐えられない透明さ」を開設しました。そこには自作のアート作品や自身の身体写真、奇妙な散文が掲載され、世間にさらなる衝撃と嫌悪感を与えました。この行動により、手記で語られた「反省と内省」が虚飾であったとの見方が決定的となり、批判は頂点に達しました。その後、サイトは閉鎖へと追い込まれます。
2016年には週刊誌によって関東近郊での潜伏生活が報じられ、記者の直撃取材に対して激高する様子が伝えられました。これ以降、元少年Aの現在の生活に関する確かな一次情報は途絶えています。ネット上では「海外に移住した」「再び実刑判決を受けた」といった噂が定期的に浮上しますが、これらはいずれも根拠のないデマです。現在は更生保護機関の監視下を離れ、完全に一般社会の中に素性を秘匿したまま潜伏しているとみられており、地域社会における「見えない隣人」としての存在が、司法の更生プログラムの限界を示唆しています。