「欧米人やアフリカ系男性に比べて日本人男性は極端に小さい」という言説は広く信じられていますが、実際の比較データはどうなのでしょうか。英国泌尿器科学会誌『BJU International』に掲載された1万5,000人規模のメタアナリシス(Veale et al. 2015年)をはじめとする国際統計から、その実態が明らかになっています。
同メタアナリシスによると、全世界の男性における勃起時の平均長は約13.12cm、周囲長は約11.66cmでした。人種別の差異を検証した各研究においても、コーカサス(白人系)やネグロイド(黒人系)の平均値は約13.5〜14.5cm前後であり、日本人を含むモンゴロイド(アジア系)の約12.5〜13.5cmとの差は、わずか1〜2cm前後に留まります。ネット上の通説にあるような「圧倒的な体格差」は存在しません。
また、年齢別の平均サイズについても正しく理解しておく必要があります。男性器の解剖学的成長は、第二次性徴を迎える思春期(11〜17歳頃)の男性ホルモン(テストステロン)分泌によって劇的に進みます。一般的に18〜20歳前後で陰茎海綿体の成長は完全にストップし、それ以降に自然な発育でサイズが大きくなることはありません。
一方で、40代以降の中高年期に入ると、加齢に伴うテストステロンの漸減、陰茎海綿体の線維化、動脈硬化による血流低下によって「勃起時の最大硬度と最大膨張率」がわずかに低下することがあります。さらに、腹部肥満の進行によって陰茎が脂肪に埋もれ、実質的な露出長が短縮したように感じるケースが増加します。これはペニス自体が縮んだわけではなく、体型変化や血行動態の変化が主因です。