ネット上の掲示板やSNSでは、「成蹊は富裕層の子女ばかりで学費が莫大にかかるのではないか」という声が散見されます。しかし、公表されている募集要項や納付金データを精査すると、その実像は一般的な私立中高一貫校の標準的な枠内に収まっています。
成蹊中学校の学費は、入学金(約30万円)、初年度授業料(約50万円台半ば)、施設設備費、PTA会費等を合算した初年度総納付額が約118万円〜120万円台前半です。これは東京都内の私立中学校の平均初年度納付金(約115万円前後)と比較しても極端に乖離しているわけではありません。2年目以降は入学金が不要となるため、年間納付金は約90万円前後の推移となります。
「学費が高額」というパブリックイメージが定着した背景には、三菱財閥ゆかりの学校としての歴史的格式や、キャンパスの美しさ、著名人や経営者の子息が通うブランドイメージがあります。しかし、得られる教育資産を客観的に見れば、吉祥寺駅徒歩圏という抜群の立地、大学共用の図書館や充実した理科実験室、天候に左右されないスポーツ施設など、他校を圧倒するインフラが揃っています。単なる「学費の絶対額」ではなく、6年間にわたる環境投資としてのコストパフォーマンスは極めて堅実と言えます。