公の場から長期間フェードアウトしたことで、ネット掲示板や知恵袋、SNS上では「井上陽水は生きてるのか」「重い病気で闘病中なのではないか」といった安否確認のような書き込みが散見されるようになりました。こうした極端な憶測が一人歩きしてしまった背景には、同時代を駆け抜けた昭和フォーク・ニューミュージック界の巨星たちが相次いで世を去った事実があります。
2023年以降、谷村新司氏や坂本龍一氏、KAN氏といった盟友・後輩ミュージシャンの訃報が相次ぎ、吉田拓郎氏も2022年にライブ活動からの完全引退を発表しました。同世代のレジェンドたちが次々と第一線を退き、あるいは旅立っていく現実に直面したリスナーが、沈黙を守り続ける井上陽水の状況と重ね合わせ、過剰な健康不安を抱いてしまった構図が浮かび上がります。
しかし、医療関係筋や近隣住民の証言、親族の発言を洗う限り、集中治療室への入院や重大な手術を受けたといった事実は存在しません。加齢に伴う足腰の衰えや定期的な通院といった高齢者相応のケアはあるものの、意識不明や寝たきりといったネット上の不穏な噂は、情報の空白が生み出した根拠のないデマにすぎません。