高校受験ナビや大手教育機関の公開模試データによると、弓削商船高等専門学校の偏差値は学科全体でおよそ50〜52の水準に位置しています。この数値を一般の普通科高校と比較して「標準的な難易度」と捉えるのは早計です。高専入試はマークシート方式を取り入れつつも、数学や理科において中学校の教科書レベルを超えた応用力・論理的思考力を問う独自問題が出題されるためです。
入試倍率の動向を見ると、推薦選抜および学力検査選抜を合わせた実質倍率は例年1.1倍〜1.5倍程度で安定しています。特に近年はIT需要を背景にした情報工学科の人気が底堅く、学科ごとに志願動向の傾斜が見られます。商船学科については、全国から海技士を目指す受験生が集まるため、地域枠にとらわれない独自の競争環境が形成されています。
選抜においては、単なる筆記試験の点数だけでなく面接や調査書(内申点)が重視されます。「なぜ普通高校ではなく5年制(商船学科は5.5年制)の高専なのか」「将来どんな技術者になりたいのか」という目的意識を言語化できるかどうかが、当落を分ける決定的な要素となります。