SNSや動画プラットフォームを中心に、若かりし頃の金日成の写真が拡散されるたび、大きな反響が巻き起こっています。多くの日本人が抱く「人民服を着た恰幅の良い老人」というステレオタイプとは対照的に、20代から30代前半にかけての彼は、彫りの深い顔立ちと引き締まった顎のライン、鋭い眼光を備えていました。
当時の記録写真を見ると、洗練されたスーツ姿やソ連軍の軍服を隙なく着こなす姿が残されています。金日成の青年期に対するネット上の反応を見ても、「当時の共産圏の宣伝ポスターから飛び出してきたような精悍さがある」「現代の俳優に通じる凛々しさ」といった書き込みが目立ちます。
プロパガンダ(政治宣伝)において、指導者の「視覚的魅力」は民衆を掌握するための強力な武器でした。若き指導者として大衆の前に登場した際、その端正で堂々とした風貌が、戦後の混乱期にあった北朝鮮の民衆に強い指導者像を印象づける心理的効果を果たしたことは否定できません。