JR西日本が公表している駅情報や公式列車時刻表(JRおでかけネット等)を精査すると、三次駅のダイヤ改正における2026年最新の運行体系には、明確な明暗のコントラストが刻まれています。かつて急行列車が頻繁に行き交った要衝も、現在は運行系統が三次駅を境に完全に二極化しています。
最も本数が手厚いのは、県都・広島へと直結する芸備線(広島方面)です。通勤・通学の足として、朝夕のラッシュ時には1時間に2〜3本、日中時間帯でも毎時1本程度の運行密度が維持されています。これに対し、同じ芸備線でありながら東城・新見方面へと抜ける備後落合方面は、1日の運行本数がわずか数本レベルにまで絞り込まれており、実質的に通学や観光客の特定時間帯に特化した過疎ダイヤとなっています。
もう一つの分岐路線である福塩線(府中方面)も同様にシビアです。非電化区間である三次〜府中間の運行は1日5〜6往復にとどまり、日中に3時間以上も列車が運行されない空白時間が存在します。府中駅で福山方面の電車へ接続する形態を取っているものの、接続の噛み合わせ次第では福山到着までに想定以上の待機時間を要するのが偽らざる実態です。
さらに見逃せないのが、三次駅の始発・終電時刻の変遷です。広島方面の始発列車は朝5時台前半に出発し、広島駅到着は6時台後半となるため、新幹線の始発連絡や早朝の出張需要に十分対応しています。終電についても、広島駅を22時台後半に出発する列車が三次駅に日付が変わる前後に滑り込みます。しかし、備後落合方面や府中方面の終電は19時〜20時台と極端に早く設定されており、都市部の感覚で夜間に移動しようとすると駅で完全に立ち往生することになります。