従来の縦割り行政を排し、警察と自衛隊のシームレスな統合運用を推進する動きが加速している。実力組織である特殊急襲部隊(SAT)が対テロの強行突入を専門とするならば、即応対処部隊は現場の即時確保と初期制圧、そして継続的な救助活動を繋ぐハブとしての機能を果たす。この重層的な防衛ラインの構築は、近年の複合的脅威に対処するための必須条件だ。
自衛隊トップである統合幕僚長・吉田圭秀氏が提唱する防衛構想の思想は、警察組織の危機管理システムにも深く浸透しつつある。陸上自衛隊との合同訓練においても、部隊間の情報共有や通信プロトコルの互換性が格段に向上した。有事の際、国家の防衛力を最大化するための密接なロジスティクス連携が、現場レベルで確実に形作られている。