東灘図書館を利用しようとする受験生や社会人が最初に直面するのが、「そもそも持ち込み教材を広げて勉強してよいのか」という疑問です。神戸市立図書館の自習席利用条件は館によって解釈が分かれるケースが見られますが、東灘図書館では公式の利用案内において持参した参考書やノートを使った自習が明確に認められています。
一般的な公立図書館では「図書館資料の閲覧を目的とした席」と「自習可能席」を厳密に分け、資料を使わない単なる試験勉強を制限する施設も少なくありません。しかし東灘図書館では、館内に23席の専用自習スペースが確保されています。ネット上で「持ち込み勉強ができない」と囁かれる背景には、一般閲覧席(全119席の一部)で机を占有して注意された事例が誤認されて拡散した経緯があります。
問題は「席が取れない」という噂の真実性です。結論から申し上げますと、この噂は紛れもない事実と言わざるを得ません。東灘区は約21万人の人口を抱え、進学校や大学が密集する文教地区です。この広大なエリアに対して、常設の自習席がわずか23席しかない構造的な需給ギャップが存在します。週末や夏休みなどの繁忙期には、開館からわずか15分から30分程度で満席に達することが常態化しています。
救済措置として、館側は満席時に2階の多目的室を臨時自習室として無料開放する運用を行っています。ただし、この多目的室は地域イベントや講座、展示会などの事業が最優先されるため、催事がある日は開放されません。「行けば必ず自習できる」と思い込んで足を運ぶと、多目的室が閉鎖されており途方に暮れるリスクがある点には十分な注意が求められます。