ホグワーツ魔法魔術学校時代、ピーターはジェームズ・ポッター、シリウス・ブラック、リーマス・ルーピンの3人と共に「忍びの地図」を創り上げた「悪戯仕掛け人(マローダーズ)」のメンバーでした。彼らは満月ごとに人狼化するルーピンを支えるため、危険を冒して違法なアニメーガス(動物もどき)の能力を習得するほど深い友情で結ばれていたはずです。
それにもかかわらず、なぜ彼はポッター家を裏切ったのでしょうか。その根底にあったのは、悪への忠誠心ではなく、骨の髄まで染みついた「徹底的な保身と恐怖心」でした。不死鳥の騎士団と死食い人(デスイーター)の第一次魔法戦争が激化する中、ヴォルデモートの圧倒的な力を前にして、ピーターは「勝ち目のない側にいては殺される」と確信してしまいます。
シリウス・ブラックは自分が標的になることを見越して、ポッター家の「秘密の守人」の役目を密かにペティグリューへ譲りました。しかし、その信頼こそが致命的な悲劇を生みます。ペティグリューは秘密の守人に任命された直後、自らの安全と地位を保障させるため、ジェームズとリリーの隠れ家をヴォルデモートに密告しました。彼にとって友情とは対等な絆ではなく、常に「自分を守ってくれる強大な盾」に過ぎなかったのです。