このブームの原点を辿ると、1990年代後半に放映が始まったTVアニメ『ポケットモンスター』のCM前後に挿入されていた名物コーナーに行き着く。テレビ東京系列で放送された番組内で、黒いシルエットとともに響き渡る「だれだ?」というコールは、当時の子供たちの記憶に強く刻み込まれた。
1996年にゲームボーイ向けソフトとして誕生した『ポケットモンスター 赤・緑』は、文字通りのコンピュータRPGとしてスタートを切った。しかし、画面から飛び出したキャラクターたちがアニメ、カードゲーム、玩具へと広がる強力なメディアミックスを展開したことで、その存在感は一気に爆発。中でも「シルエットを見て名前を当てる」という体験は、作品の世界観と個々のモンスターを強烈に印象づける決定的な役割を果たしたのだった。