ネット上の掲示板や知恵袋などで時折見かけるのが、「オクラの花には毒があるのではないか」「生で食べると危険ではないか」という不安の声です。オクラの花には毒性は一切存在せず、完全に生食可能なエディブルフラワーです。
毒性疑惑が生じる最大の要因は、同じアオイ科に属する園芸用のフヨウやタチアオイ、あるいは一部の観賞用ハイビスカスと混同されている点にあります。また、市販の苗に観賞用農薬が散布されているケースを警戒する声もありますが、野菜として栽培されているオクラの花自体に毒性成分は含まれていません。農林水産省の農薬使用基準に適合した家庭菜園や有機栽培のものであれば、収穫してそのまま口に入れても安全です。
その味わいは、まさに初夏から夏にかけての贅沢そのものです。肉厚な花びらを口に含むと、最初はレタスのようなシャキッとした心地よい歯ざわりがあり、噛みしめるほどにオクラの実以上とも評される濃厚なとろみが溢れ出します。苦味やアクは極めて少なく、ほのかな甘みと爽やかな青みを含んでいるため、オクラの花生食はドレッシングを少量かけるだけでも贅沢な一皿に仕上がります。
この特有の粘りは、ペクチンなどの水溶性食物繊維やムチン様多糖類に起因するものです。花びら1枚1枚に栄養と水分が凝縮されており、胃腸をいたわりながら夏の疲労回復を助ける食材としても、近年インナービューティーを重視する層から極めて高い評価を獲得しています。