バンドシーンを席巻したFUZZY CONTROL時代、彼のプレイスタイルはまさにブルースとハードロックのハイブリッドだった。テクニカルでありながら直感的。テクニックに溺れることなく、感情のメーターが振り切れた瞬間の音をそのままマイクとピックアップにぶつける。あの狂熱のステージを覚えているファンは多いはずだ。
しかし、彼は現状維持を拒んだ。ソロアーティスト「JUON」としての名義を本格化させて以降、その音楽的レンジは急速に拡大していく。ロックの骨組みを残しながらも、洗練されたエレクトロニクスやオーガニックなアコースティックサウンドを飲み込み、自身のボーカル表現を極限まで磨き上げた。バンドという枠組みを超え、個のミュージシャンとして覚醒した瞬間だった。