護王神社の御祭神は和気清麻呂だけではありません。清麻呂の実姉である和気広虫姫命(わけのひろむしひめのみこと)も主祭神として相殿に祀られています。この歴史的事実こそ、同社が護王神社 病気平癒 厄除けのみならず、「子育て・安産祈願」の社としても篤く尊崇される根拠です。
藤原仲麻呂の乱(恵美押勝の乱、764年)の後、都には戦災によって親を失った大量の孤児が溢れていました。宮中に仕えていた和気広虫は、飢えと困窮に瀕した子どもたちを哀れみ、私財を投じて83人もの孤児を自身の養子として引き取り、養育・教育を施しました。これが和気広虫 子育て 伝説として語り継がれる史実であり、日本の歴史における福祉・里親制度の黎明期を築いた功績と評価されています。
慈愛に満ちた広虫の事跡から、現在も境内には子どもの無事な成長、夜泣き封じ、安産を願う若い親世代の参詣が絶えません。兄弟姉妹の絆によって国家の危機と民の生命を救った和気姉弟の功績は、家庭円満や育児守護の祈願へと結実しています。