海上保安大学校の入試は、文部科学省管轄の一般大学とは異なり、人事院と海上保安庁が実施する「国家公務員採用試験」の一種として位置づけられています。大学受験予備校の最新データによると、海上保安大学校の偏差値は58〜62前後に設定されており、共通テスト利用の国公立大学(地方中堅〜上位国立大工学部・理学部レベル)に匹敵します。
しかし、単なるペーパーテストの偏差値だけで難易度を測ることはできません。第一次試験では学科試験(基礎能力・学科記述)が課され、第二次試験では厳格な人物面接に加えて身体検査・体力検査が実施されます。視力基準(裸眼または矯正)や聴力、運動機能に厳密な合格基準が設けられており、学力優秀層であっても身体要件で不合格となるケースが珍しくありません。
近年の倍率は約4倍から7倍前後を推移しています。定員が1学年あたり約60名前後と極めて少数精鋭であるため、年度ごとの志願者増減が倍率にダイレクトに反映されます。確実な合格を掴むためには、過去問の徹底的な演習と、出題傾向に合わせた数学・理科・英語の記述対策が欠かせません。