札幌の中心街・狸小路4丁目が今大注目の理由とは何でしょうか。その問いに対する明確な答えは、南2西3南西地区第1種市街地再開発事業によって誕生した「モユクサッポロ」による回遊構造の根本的な革新にあります。従来の狸小路商店街は、1丁目から7丁目へと東西に流れる水平移動が基本動線でした。しかし、モユクの開業と定着により、地下街からタワー上層階、さらには路面電車へと結ぶ「垂直・立体的動線」が加わり、4丁目交差点は人の流れが滞留・拡散するハブへと変貌したのです。
地元商工関係者の証言によると、「再開発以前の4丁目は、ドラッグストアやディスカウント店に立ち寄る足早な買い物客が中心だったが、現在は水族館や飲食フロアを目的に訪れ、2〜3時間以上滞在するファミリー層や若年層の姿が日常化した」といいます。街頭カメラや通行量観測データでも、平日昼間の滞留人口は再開発前と比較して推定30%以上増加。買い物のための通路から、時間を消費するデスティネーションへと街の性格そのものが昇華しました。
さらに、対角に位置するMEGAドン・キホーテ札幌狸小路本店との相乗効果も見逃せません。24時間稼働のメガストアが放つ圧倒的な物販力と、モユクサッポロが提示する洗練されたカルチャー体験。この2大拠点が通りを挟んで対峙することで、昼夜を分かたぬ圧倒的な求心力が生み出されています。