美容師免許は通信で取れる?学費の安さで後悔する理由と合格率の真相

美容師免許は通信で取れる?学費の安さで後悔する理由と合格率の真相

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「できるだけ費用を安く抑えて美容師免許を取りたい」と考える人にとって、通信課程は非常に魅力的な選択肢に映ります。しかし、受講生の口コミや現場のヒアリング調査を精査すると、美容師免許の通信課程を選んで後悔する理由には共通した3つの構造的トラップが存在します。

第1の落とし穴は、「受講料以外の隠れコスト」です。学校案内パンフレットに記載されている学費が60万円前後であっても、それはあくまで授業料と施設管理費の合算に過ぎません。国家試験の実技課題で必須となるカット用シザー、コーム、クランプ(万力)、国家試験規格のカットウィッグ(練習用・本番用で数十頭消費)、ワインディング用ロッド一式などを揃えるだけで、別途20万〜30万円前後の自己負担が発生します。消耗品であるウィッグを節約しようと練習量を減らし、試験本番で不合格になって再受験料と追加補習費を支払うという悪循環に陥るケースが後を絶ちません。

第2の落とし穴は、実技指導の圧倒的な頻度不足です。昼間課程の学生が2年間で約2,000時間にわたり教員の目の前で手を動かし、ミリ単位のズレをその場で修正してもらえるのに対し、通信生はスクーリング期間以外の学習をほぼ自宅で完結させなければなりません。「ウィッグの毛流れやハサミの角度が合っているのか自分では判定できない」「自己流の癖がついてしまい、試験直前に教員から大幅な修正を指示されてパニックになった」という受講生の手記は枚挙にいとまがありません。

第3の落とし穴は、免許取得後のキャリアギャップです。通信課程を修了して国家試験に合格しても、サロンワークの実務経験がゼロの場合、現場では「免許を持った未経験アシスタント」として扱われます。シャンプー、カラー塗布、ブロー、接客マナーなどを一から学ぶ必要があり、「資格さえ取ればすぐにスタイリストとして稼げる」と思い込んでいた社会人が、待遇や勤務条件の現実に耐えかねて業界を去ってしまう事例も報告されています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。