弱小と揶揄されたチームを引き取り、常勝軍団へと変貌させた手腕も両者の共通点だ。野村克也は東京ヤクルトスワローズの監督として、緻密なミーティングと意識改革によってチームに勝者としてのメンタリティを植え付け、90年代の黄金時代を築き上げた。
一方、落合博満は中日ドラゴンズの指揮官に就任するやいなや、補強に頼らず現有戦力の底上げを図り、就任8年間で全ての年をAクラス以上に導くという偉業を成し遂げた。勝ちにこだわる冷徹なまでの采配と、選手を信じて任せる独自の距離感。チームを勝利に導くアプローチこそ異なれど、組織作りの極意において二人は類稀なる手腕を発揮した。