上杉昇のキャリアにおいて、避けて通れないのがアニメ『SLAM DUNK』のエンディングテーマとなった「世界が終るまでは…」だ。この楽曲で見せた彼のボーカルパフォーマンスは、今なお日本のロック史に残る名演として評価されている。
イントロの切ないギターリフに続き、語りかけるように入るAメロから、感情を爆発させるサビへの展開。上杉の歌声は、青春の焦燥感や孤独、そして微かな希望を見事に表現していた。ミュージックビデオで見せた、長髪にキャップを後ろ前に被り、ラフなネルシャツを羽織ったスタイルは、当時の若者のファッションバイブルとなった。美しさと泥臭さが同居したそのビジュアルは、彼が単なるポップシンガーではなく、本物のロックアーティストであることを証明していた。