ネット上のQ&AサイトやSNS上では、「日本語には例外が多すぎて法則が役に立たない」という極端な意見が見受けられます。しかし、例外とされるパターンの大半は重箱読み湯桶読み見分け方のメカニズムを理解すれば、論理的に解明可能です。
重箱読み(じゅうばこよみ)とは、熟語の上が「音読み」、下が「訓読み」で構成される組み合わせです。例えば「絵本(エ・ほん)」「職場(ショク・ば)」「客席(キャク・せき=これは音音だが、客間=キャク・まは重箱)」などがあります。1文字目に撥音や長音などの中国音があり、2文字目に日本固有の言葉が接続している構造を見抜けば迷いません。
逆に湯桶読み(ゆとうよみ)は、上が「訓読み」、下が「音読み」となる組み合わせです。「雨具(あめ・グ)」「合図(あい・ズ)」「夕刊(ゆう・カン)」などが代表例です。1文字目だけで明確な意味を持つ大和言葉があり、後ろに音読みの形式名詞や語尾が付加されるパターンです。
日本漢字能力検定協会が主催する漢検音読み訓読み対策においても、この2つの変則パターンは級を問わず頻出します。「重箱(音・訓)」「湯桶(訓・音)」という言葉自体がそれぞれの構造の具体例になっているため、この2つのキーワードを基準のアンカー(碇)として記憶しておく手法が極めて有効です。