コンクールで高評価を得るためには、まず主催者側が何を求めているのかを正確に把握する必要があります。JA全中ごはんお米とわたし作文・図画コンクールをはじめとする各種コンクールにおいて、ポスターコンクール審査基準と講評を精査すると、明確な3つの評価軸が浮かび上がります。
第一に求められるのは「独自の体験に基づいたリアリティ」です。単にお茶碗に盛られたご飯を描くだけでは、何千枚もの応募用紙の中に埋もれてしまいます。お米とわたしポスター過去の受賞作品を振り返ると、家族でおにぎりを頬張る瞬間の笑顔、田植え体験で泥に足を取られたときの驚き、湯気が立ち上る炊飯器を開けた瞬間の高揚感など、描き手自身の「心の動き」が鮮明に描写されている作品が内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞などの上位に選ばれています。
第二に「視線誘導を意識したダイナミックな構図」です。交通安全や共済関係をテーマとするJA共済ポスターコンクール入賞作品と同様に、遠くからでも一目で主役が伝わる画面構成が極めて重要です。手前のお米やお茶碗を画面からはみ出るほど大きく描き、奥に人物の顔を配置する「広角レンズ風の遠近法」は、審査会場で強烈なインパクトを残します。
第三は「色彩の鮮やかさと光の表現」です。白米は単色に見えて、実際には黄色、青、グレーなど様々な環境光を反射しています。ツヤや温かさを色数豊かに表現できているかどうかが、技術点における決定的な差別化要因となります。