長年「バレーボールのフジテレビ」として親しまれた看板中継が姿を変えた背景には、国際スポーツビジネスの激動と地上波テレビ局の経営戦略の転換が深く関係しています。
1977年以降、日本国内で4年に一度開催されてきたワールドカップバレーは、フジテレビが独占中継を担当し、五輪出場権をかけた真剣勝負として高視聴率を連発してきました。しかし、FIVB(国際バレーボール連盟)による世界大会の構造改革が進み、オリンピック予選としての位置付けが見直されたこと、さらに世界的なスポーツ放映権料の急激なインフレが重なったことで、従来型の巨額投資を伴う独占中継モデルの維持が困難になりました。
フジテレビ社内におけるスポーツ中継の見直しや制作コストの最適化という事情も重なり、代表戦の国際大会中継はTBS系列が中継権を握るネーションズリーグ(VNL)へとシフト。地上波放送の勢力図が塗り替えられる形となりました。