インターネットの掲示板やSNSでは、回転ベッドに関して「回転スピードが暴走して客が投げ出された」「ベッドの下に挟まれる大事故が起きて一斉に禁止された」といったショッキングな都市伝説が語り継がれています。しかし、警察白書や当時の業界記録を精査しても、回転ベッドの機械的暴走による死亡事故や、危険性を理由とした名指しの禁止令が存在した公式な記録はありません。
前述の通り、実際の回転機構はインバーター制御や重厚なギア比によって、極めてトルク重視の低速回転に制御されていました。人が吹き飛ぶような高速回転は構造上不可能です。ただし、シーツや衣類が土台の隙間に巻き込まれたり、泥酔した利用者が足を踏み外して転倒・打撲したりといった軽微なトラブルは現場で発生していました。こうした細かなトラブル談に、風営法改正による突然の姿消しが結びつき、「事故で消えた」という誇張された都市伝説へと変貌を遂げたのが実情です。