彼女のキャリアにおける大きな転機として外せないのが、是枝裕和監督の手がけた名作映画『海街diary』だ。四姉妹の三女・千佳役を演じた彼女は、長女役を務めた綾瀬はるかを筆頭とする豪華な共演陣の中で、等身大でありながらどこか個性的で掴みどころのない魅力を鮮烈に印象づけた。
過度な主張をせずとも画面の中に自然な空気感を作り出すその演技は、作品全体に深い温もりを与えた。味わい深いヒューマンドラマを足元から支えるキーパーソンとしての手腕が高く評価され、数々の映画賞を獲得。演技派としての評価を盤石なものとした画期的な一作となった。