なぜ元々のリアルタイム世代ではない若者までもが、この波に飲み込まれているのだろうか。その鍵を握るのが、デジタルネイティブ世代が直感的に感じ取っている昭和ポップカルチャーならではのアナログな温かみと、独特の熱量だ。
過剰なまでに情熱が注ぎ込まれたセル画の作画、手描きならではの揺らぎ、あるいはストレートで泥臭いストーリーライン。効率性が重視される現代社会において、どこか不器用で、だからこそ圧倒的なエネルギーを放つ過去の作品群は、若い世代にとって新鮮で「エモい」カルチャーショックとして映る。世代を超えた口コミがSNSを通じて拡散し、ムーブメントはさらにその裾野を広げている。