確固たる事業規模を持ちながら、なぜマルコ株式会社は怪しい、あるいはマルコ株式会社に宗教の噂があるといった極端な言説が後を絶たないのでしょうか。ネット掲示板やSNS上の告白、知恵袋の相談事例を精査すると、そこには独特の営業手法と人間関係の力学が存在します。
利用者の証言で最も頻出するのが、「仲の良い友人から『綺麗になれるサロンがあるから一緒に行こう』と誘われ、ついて行ったら補正下着の試着だった」という導入パターンです。ネットワークビジネス(MLM)と混同されがちですが、法的に同社は連鎖販売取引ではなく、店舗型サロンによる直接販売形態を採用しています。しかし、既存顧客が新規顧客を紹介することでポイントや特典を得られる仕組みが、消費者側に「友人をダシにして勧誘された」という強い警戒感と不信感を抱かせる元凶となっています。
さらにサロン内部での体験が、独特の「閉鎖的空間」として知覚されやすい点も見逃せません。試着室でスタッフがつきっきりになり、バストやヒップの肉を丹念にかき集めて理想のボディラインを形成するプロセスは、ある種の「身体的カタルシス」をもたらします。採寸後にスタッフ総出で「こんなに変わった!」「すごく綺麗!」と賞賛を浴びせる演出は、自己肯定感に飢えた心理を強く揺さぶります。この劇的な体験と連帯感が、外部の人間から見ると「マインドコントロール」「新興宗教の集会」のように映ってしまうのです。
昭和から平成にかけて定着した「過剰な密着接客」と、相手の好意を無下にできない日本特有の「断りにくい人間関係」が重なり合い、マルコの勧誘手口に対するネガティブな評判が長年蓄積されてきたと言えます。