天童よしみ(本名:吉田芳美)は、1954年9月26日生まれ、和歌山県田辺市生まれの大阪府八尾市育ちです。幼少期から「天才のど自慢少女」として関西一円で名を馳せ、数々のコンテストを総なめにしました。
1970年、わずか15歳で過酷なオーディション番組『全日本歌謡選手権』に出場し、10週連続勝ち抜きという最年少記録を樹立。アニメ『いなかっぺ大将』の主題歌「大ちゃん数え唄」をレコーディングし、若い頃からその規格外の歌唱力は広く認められていました。当時のレコードジャケットや秘蔵写真を見ると、少女らしい愛らしさの中に、すでに完成された発声への自信が宿っていることが伺えます。
しかし、プロデビュー後は長きにわたる不遇の下積み時代を経験します。転機となったのは1985年の「道頓堀(とんぼり)人情」の地道な有線プロモーション、そして1990年代に放送されたノーベル製菓「VC-3000のど飴」のCMでした。「なめたらあかん〜 なめたらあかん〜 人生なめずに これなめて」というキャッチーなフレーズとともに、コミカルかつ圧倒的な歌唱力で茶の間に浸透し、一躍国民的スターへと上り詰めました。
2026年現在もそのバイタリティは衰えるどころかさらに進化しており、クラシックやジャズ、ポップスとのコラボレーションなど、ジャンルの垣根を軽やかに超えた挑戦を続けています。