カマキリの卵の孵化時期と前兆|室内放置の大惨事を防ぐ飼育法

カマキリの卵の孵化時期と前兆|室内放置の大惨事を防ぐ飼育法

今注目を集めている カマキリの卵の孵化時期と前兆|室内放置の大惨事を防ぐ飼育法について、詳しいまとめをご紹介しています。

SNSや知恵袋などのコミュニティで、毎年冬から早春にかけて決まって投稿されるのが「朝起きたら部屋の天井と壁一面に無数のカマキリの赤ちゃんが群がっていた」という悲痛な叫びです。飼育ケースの蓋の隙間や空気穴は、体長わずか数ミリメートルのカマキリの幼虫にとっては素通りできる抜け穴に過ぎません。家族がパニックに陥り、掃除機で吸い込んでしまったり、殺虫剤を撒いて後悔したりする事例が毎年のように繰り返されています。

この悲劇の原因は、カマキリの卵が持つ休眠打破(きゅうみんだは)のメカニズムにあります。カマキリの卵は秋に産み落とされた後、一定期間の冬の低温にさらされることで休眠に入ります。その後、春の気温上昇(積算温度)を感知して胚の発生を再開し、孵化に至る体内時計を持っています。

ところが、暖房の効いた20℃前後の室内に卵嚢を持ち込むと、卵は「すでに春が訪れた」と誤認してしまいます。その結果、本来なら4月下旬から5月に起こるべき発生プロセスが急速に進み、1月中旬から2月の厳冬期に一斉孵化してしまうのです。真冬の室内で誕生した数百匹の幼虫には、捕食すべき生きた微小昆虫(アブラムシなど)が周囲に存在しません。外に逃がせば氷点下の寒さで即座に凍死し、部屋の中に置けば飢餓と乾燥で全滅するという、極めて残酷な結末を迎えることになります。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。