六代目山口組の強力な支配体制を支えてきたのは、他ならぬ司忍組長と、その右腕として組織の屋台骨を支える高山清司若頭の強力なラインだ。名古屋を拠点とする弘道会出身のふたりによるトップ人事と組織統制は、分裂という未曾有の危機においても揺らぐことはなかった。高山若頭の卓越した組織統治と徹底した規律は、直系組長たちに対する絶対的な求心力として機能し続けている。
これに対し、警察庁をはじめとする警察当局は、この二重の指導体制に対する警戒を一段と強めている。トップ層の動向を一刻も早く把握すべく、全国の暴力団対策課は緊密に連携し、資金源の遮断とトップ検挙に向けた捜査を強化。組織の強固な結束力と、それを突き崩そうとする国家権力との攻防は、目に見えない形で日常的に繰り広げられている。